「行動変容」より「思考変容」
こんにちは。ホロです。
新型コロナ肺炎拡大に伴い、国民の行動変容が大切!と言われています。
行動変容と言うと、何か難しいイメージですが、簡単に言えば
「行動を変える」
「習慣を変える」
ということです。
でも、行動や習慣を変えるのは難しく、なかなかすぐには変えられません。
それはなぜでしょうか?
今回は、私達の行動はどう決まっていくのか?を考えながら、行動を変えるためのポイントを考えてみたいと思います。
行動はあなたの感情や考え方で決まる
私達は、ある出来事が起こったとき、次のようなメカニズムで行動します。
例えば、「朝熱っぽいので体温を測ったら37.5度あった」という出来事(事実)があったとします。
大きく2通りの考え方が浮かびます。
1.今は新型コロナもあって自粛の時期だから、休むかテレワークにするべきだ
2.自分が行かなきゃ仕事が回らないから会社に行くべきだ、このくらいで休んだら無責任
そしてそれにもとづいて、気持ちや行動が伴います。
1の場合
気持ち:休んでしまって申し訳ない気持ち、みんなに移したらすまない気持ちなど
行動:まず上司と相談する、休みの連絡を入れるなど
2の場合
気持ち:自分がやらなきゃ、会社に迷惑はかけられない、このくらいで休んだら情けない、恥ずかしいなど
行動:無理して出社する、熱があることを隠すなど
このように、行動を決めるのは、ある出来事に対する皆さんの中の考え方がベースになります。
で、この考え方は皆さんの長年の経験(過去の成功体験)から作りあげられたものです。
考え方が変われば行動が変わる
この図からわかることは3つあります。
1.ある事実に対して皆さんがどういう行動を取るのかは、考え方→気持ち→行動というプロセスで決まる。
2.1つの考え方から複数の感情、複数の行動が決められる
3.行動を変えようとした場合、個別の行動を1つ1つ変えていこうとするより、その元になる考え方を変えられれば、それにつながる気持ちや行動をまとめて変えることができる
行動を変えるより考え方を変えよう
これは認知療法、行動療法、または認知行動療法の元になる考え方です。
身近では、禁煙ができない人やダイエットしたい人、生活習慣が変えられない人、うつ状態でネガティブな発想から抜け出せない人たちなどに適用されています。
でも、それ以外でも自分自身を変えたいと思った場合、変えなければいけない立場に立たされた場合などにも当てはめることができます。
新型コロナの流行で、いろいろな場面で過去の考え方が通用しない状況になってきている様に感じます。
いまこそ、今までの自分の考え方や信念を見直して、変えるべきところを変える、アレンジする、思い切って捨てる、といったことが問われる時代になったように思います。
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