こんにちは。ホロです。
SNSとか見ていると、笑っている(ような)犬とか怒っている(ような)猫の写真とかあって面白いですよね。感情っていろいろな種類がありますが、ある研究によると、細かく分けると2000種類以上に分けられると言われています。
今日は、感情を体系的に整理した「プルチックの感情の輪」について考えてみます。
プルチックの感情の輪とは?
プルチックの輪とは、アメリカの心理学者のプルチックが、感情を大きく8種類に分類しました。で、さらに各感情の関係をわかりやすく図に体系化したものになります。
見たほうが早いですね。これです。
基本的な感情(8種類は)この図の花弁状になった真ん中の感情が基本的な感情です。
上から時計回りに喜び、信頼、恐れ、驚き、悲しみ、嫌悪、怒り、期待です。
さらに、それぞれの基本的な感情に「強度」を加えています。
感情が強いと内側、弱いと外側になります。
喜びの強い感情は恍惚、弱い感情は平穏という具合です。
そして、感情の関係を図の距離で示しています。
喜びの「反対の感情」は180度反対側に示されている悲しみという具合です。
非常にわかりやすいですよね。
さらに隣り合う基本的感情の融合(足し算)状態の感情を花びらの間に記載しています。喜びと信頼が合わさった感情は愛ということですね。
ここまできれいに感受を体系化してるのは他に見たことがありません。
プルチックの感情の輪については、こちらのサイトが詳しく書かれていますので参考になると思います。
円環モデルからみたパーソナリティと感情の心理学 [ ロバート・プルチック ] 価格:8,800円 |
気持ちを変えるには?
さて、この図を見ると、いろいろな感情がどれとどれを組み合わせると出来上がるのかがわかります。例えば「不安」という感情を見てみます。
不安な感情が強くなると「恐れ」になり、更に増すと「恐怖」に変わっていきます。
マイナスの感情の強度が増していくと、精神疾患にかかりやすくなります。ですので、カウンセリングでは、現在の感情を把握し軽減してくようにしていきます。
そして最終的には、安心、信頼といった感情へ持って行くことを目標にします。
ただし、すぐにはそうは行きません。
感情を変えるには、考え方を変えていく必要があるからです。そして、この感情を変えるにも経路があります。直線的にその感情へは普通行きません。
例えば恐れの感情が支配している場合、これをいきなり信頼に持っていくのは難しいです。ですので、まず軽減して不安にまで持っていくことを中間目標とします。
その後、容認(認める)という感情に移行するようなフェーズに持っていきます。
そしてその感情を強くする=信頼に持っていければ卒業ですね。
不安な感情を和らげるには?
カウンセリングや占いに来る方の多くは何らかの不安から来る人がほとんどです。では不安はどういう考えから生まれるのでしょうか?
全てとは言いませんが、ほとんどはその人の妄想から来るものです。
これから何が起こるかわからない不安、相手の気持がわからない不安、自分にできるかどうかわからない不安…
これらは答えが無いものに対する感情です。
これから何が起こるかなんて誰もわかりません。相手の気持ちなんて誰もわかりません。自分にできるかなんてやってみなければわかりません。
こういった感情は誰でも持っているものですが、一人で考えていると更にどんどん答えのない妄想になっていくのです。そして不安が増していくのです。そしてその妄想が確信に変わってしまいます。
もしきちんと考えるのであれば、起こりうるケースをすべて考えるだけ洗い出し、1つ1つに対してリスクを考え軽減する手段を予め考えておくことです。対策ができない場合は、発生確率を低くする方法を考えます。
距離を置く、逃げることも立派な対策です。むしろ何もしないことがリスク軽減になることもあります。
こういった論理的思考で考えれば、自ずと不安は軽減するものです。
ところが、漠然とした不安に対して非論理的に考えていても不安は軽減しません。ですので、どこかで考えない選択をすることが大切です。「なぜなぜ」をしても無駄なことなのです。
この気持ちの切り替えが上手い人はあまり不安になりません。周りの人を見てみましょう。
切り替えの上手い人、いませんか?
ぜひ、観察して参考にしてみてください。