こんにちは。ホロです。
今回は「パーソナリティ障害を占星術で考えてみる」の4回目です。
前々回は冥王星、前回は海王星を切り口に考えてみました↓
今回は天王星編になります。
天王星は天体を豹変させる
ネイタルのチャートで天王星が個人天体とハードなアスペクトを持つ場合も、トランジットの場合もですが、天王星とハードなアスペクトを取ると相手の天体が豹変します。今までと全く違った気持ちになったり、違った行動をとったり、考え方も変わってしまったりします。海王星は知らず知らずに乗っ取られますが、天王星は気持ちや行動を外(他人や社会)に向けて来ます。なので、周りはびっくりしますし、クレイジーな印象を受けるでしょう。なかなか付き合いにくい相手です。
月が豹変すると…
海王星でもそうでしたが、メンタルに一番影響が出やすいのは月です。月が豹変すると、ちょっとしたことで気持ちが不安定になり、一気にネガティブな方向に切り替わってしまい、自分が大嫌いになり死にたい衝動に駆られたりします。
→境界性パーソナリティ障害の傾向
また、元々天王星は「反社会的」な面がありますが、特にオポジションだと社会に対しての怒りの感情、反抗心、他人に対しての冷酷さが際立ちます。共感するとか皆無です。むしろ反抗することが快感になっています。挑発してくることもしばしばです。
→反社会性パーソナリティ障害の傾向
水星が豹変すると…
水星が豹変すると、常識やルールを否定し、他人や社会を信じられなくなります。また、権力に対して反抗的です。法律も無視、人を平気で騙したり利用しようとします。一貫して無責任で良心の呵責もありません。無理に説得しようとすると、余計反抗的になります。
→反社会性パーソナリティ障害の傾向
また、コミュニケーションに問題が出た場合は対人関係に興味がなくなり、周りの評価を一切気にしなくなります。一匹狼になりやすく、人付き合いが苦手です。
→失調型パーソナリティ障害の傾向
金星が豹変すると…
金星が豹変すると、スリルを求めるような恋愛や楽しみ方を好みます。そのために嘘をついたり誘惑したり騙したり。刺激がないと生きていけません。ドラッグに手を出すことも。
→演技性パーソナリティ障害の傾向
火星が豹変すると…
火星は行動面で現れます。攻撃的で衝動的で反抗的。犯罪を犯す事もあります。また、平気で他人から搾取することも特徴です。金星の特徴でもありますが、スリルや刺激を求めることに生きがいを感じます。いわゆる非行少年になりますが、少年の場合(18歳以下)は反社会性パーソナル障害にはなりません。
→反社会性、自己愛性パーソナリティ障害の傾向
まとめ
まとめて図にしてみました。
天王星は硬直した状況を打開することができる変化をもたらす星で、社会の発展には欠かせない役割があります。同じ状況や体制が長く続くと、組織や社会は硬直し、腐り、淀んできます。そこに新たな「血」を入れる天王星はある種の突然変異的な役割とも言えます。
マジョリティからしたら奇異に映るかもしれませんが、こういった人たちの考え方、やり方を受け入れ、変わっていくためのヒントにしていくことが必要なのでしょう。
さて、次回は最後土星編になります。
今回は天王星の受ける影響を考えてみましたが、天王星とハードなアスペクトを持っていればこういった傾向になりやすくなるということであって、決して皆パーソナリティ障害になるというわけではありません。他のアスペクトも含めての総合的な判断になりますし、パーソナリティ障害かどうかは医師が判断することです。