こんにちは。ホロです。
今回は「パーソナリティ障害を占星術で考えてみる」の続編です。
前回は冥王星を切り口に考えてみました↓
今回は海王星編になります。
海王星は天体を操る(あやつる)
ネイタルのチャートで海王星が個人天体とハードなアスペクトを持つ場合も、トランジットでハードなアスペクトを持つ場合もどちらも、海王星は個人天体を操ってしまいます。知らず知らずのうちに近くにやってきて、パラサイトのように乗っ取りに来ます。トランジットの場合は冥王星と同様に動きが遅いため、その状態は長期化します。
月が操られると…
メンタルを管理する月が海王星に操られると、精神の不安定さが際立ちます。心の不安定さをもたらしますので、ほぼすべてのメンタルの問題に関わってきます。
特に心配性で人一倍不安なタイプです。不安は基本的に根拠がありません。どうなるかわからない未来に対してネガティブな事が起こってしまうという偏った考えになっています。これは海王星が月を操っているためです。
→境界性パーソナリティ障害の傾向
また、このタイプの人は想像力が人一倍豊かです。そのため、芸術・クリエイティブ分野で才能を発揮しますが、その反面、妄想力も豊か?ですので、不安が頭の中でどんどん増幅されやすくなります。
さらに、自分に自信がない場合、いろいろなものや人に依存します。一人では生きられない人、人に嫌われたくない人、◯◯依存症になりやすくなります。
→妄想性パーソナリティ障害、依存性パーソナリティ障害の傾向
中には、完全に現実逃避してしまって、社会生活や他人に全く興味がなく、現実世界とは一線を置いて、自分な頭の中だけで生きているような隠者や仙人のような人も出てきます。
→失調型パーソナリティ障害の傾向
金星が操られると…
金星が海王星に操られると、愛情面での表現をコントロールできなくなります。とにかく自分を見てほしい、自分が輝いてないと生きている価値がないと思っています。ですので、言うことやること全て相手を魅了するための嘘ばかりです。主人公を演じるために年齢、職業、出身、財産何でもでっち上げて来ます。そして自分に酔いしれるのです。振り向いてもらうために、心配してもらうために、あらゆる嘘をつき被害者を演じることもあります。
→演技性パーソナリティ障害の傾向
一方で、金星のだらしなさを海王星が引き出した場合、薬物依存、アルコール依存、恋愛依存、宗教や占い依存と言った依存傾向になることもあります。騙されやすく、特に恋愛依存は相手が誰でもいいからやさしくしてくれたらついていく傾向になり、他人に利用されるケースです。勧誘にも弱いですね。
→依存性パーソナリティ障害の傾向
水星が操られると…
水星が海王星に操られると、頭や言葉を使って他人を騙しにかかります。金星のところでも書きましたが、自分の都合の良い嘘を付きまくります。騙しの天才ですね。ただ目的は他人に注目してほしいからです。
→演技性パーソナリティ障害の傾向
まとめ
まとめて図にしてみました。
スクエア位置に書いてありますが、オポジションの場合もコンジャンクションの場合もあると思います。
海王星はメンタルを不安定にするという意味では冥王星よりも厄介かもしれません。冥王星は星を使う占い師であれば「そこにいる」という存在を感じられますが、海王星は「いつのまにか隣りにいる」状況になりかねない、気が付かないことが特徴です。北斗の拳のケンシロウに背後を取られている感じでしょうか?笑)
さて、次回は天王星編になります。
今回は海王星の受ける影響を考えてみましたが、海王星とハードなアスペクトを持っていればこういった傾向になりやすくなるということであって、決して皆パーソナリティ障害になるというわけではありません。他のアスペクトも含めての総合的な判断になりますし、パーソナリティ障害かどうかは医師が判断することです。