こんにちは、ホロです。
西洋占星術は、めっちゃ大雑把に言うと、
「天体」X「サイン(星座)」X「アスペクト」X「ハウス」
の大きく4つの要素を読み解く手法です。
アスペクトは天体と天体(詳しく言うと小惑星とか感受点もありますが)の関係を示しています。各天体がどのような関係を持つかはとても重要です。
今回は西洋占星術の基本中の基本でもある「アスペクト」について深掘りしてみたいと思います。特に出生時間がわからない場合はハウスを使ったリーディングはしないほうがいいと個人的には思っています。アスペクトと天体のサインだけでも占うテーマによっては十分占えますよ。
※ハウスについては以前にこちらで深掘りしています↓
※今回は天体の種類には注目しません。アスペクトそのものについて深掘りしてみます。
※トランジット(T)とネイタル(N)のアスペクトを中心に説明しますが、ネイタル同士でもプログレス(P)とNでも相性のような2重円でも考え方は一緒です。
アスペクトは4種類に分類できる
アスペクトの分類の仕方は色々ありますが、大きくは2つの軸があります。
1つは、ハードかソフトか、もう1つは、メジャーかマイナーかです。
アスペクトの性質が強く(極端に)出るアスペクトをハードアスペクト、優しく(いい感じの塩梅で)出るアスペクトをソフトアスペクトと言います。
そして、ハードなアスペクトとは、角度が45度で割れるもの、ソフトなアスペクトは30度で割れるものです(両方割れる場合はハード)
メジャーかマイナーかは、角度が0,90,120,180度という基本的な角度のアスペクトをメジャーと言います。60度もメジャー扱いしていますね。
表にするとこんな感じです。
アスペクトの「強さ」はハードかソフトかで決まる
繰り返しになりますが、アスペクトの性質が強く極端に出るアスペクトをハードアスペクト、優しくいい感じに出るアスペクトをソフトアスペクトと言います。
つまり、マイナーアスペクトだから優しく出るかというと、そうではないということです。セミスクエアやセスキスクエアはハードアスペクトですので、その性質が出る場合は極端に出ます。
アスペクトとオーブの関係は?
アスペクトは天体間の角度で決まりますが、例えばコンジャンクションの場合、ぴったし0度だけをコンジャンクションと言うのかと言うとそうではありません。ある程度の誤差があってもコンジャンクション扱いします。その許容範囲のことを「オーブ」と言います。
オーブの設定は占い師さんによってまちまちです。また、一般的に動きの早い天体は大きくしたりします。ここでは天体とオーブの関係は無視して、アスペクトとオーブの関係だけを説明します。
オーブは、メジャーアスペクトでは広く、マイナーアスペクトは狭くするのが一般的です。ハードかソフトかは無関係です。
誤差は少ないほど(タイトなほど)そのアスペクトの性質が発現する確率が高くなると考えてください。図にするとこんな感じです。
メジャーでハードなアスペクト(例えばスクエア)は、オーブが±5度以内で発現しはじめ、タイトになればなるほど発現しやすいということです。ただし、オーブ5度で発現した場合も0度で発現した場合も、発現してしまえばその強さは変わりません。
マイナーでハードなアスペクト(例えばセミスクエア)は、オーブが5度では発現しにくいです。ここがメジャーとの大きな違いですね。ただ、1度以内になれば発現しやすくなり、発現してしまえば、スクエアと同じ強さで発現します。つまり1度以内ならスクエアとほぼ同じ性質と強さで出ると考えていいでしょう。
※今回説明のためにメジャーアスペクトのオーブを仮に5度、マイナーアスペクトのオーブを1度としています。
※上の図は、同じ天体同士であれば、オーブ0の場合はアスペクトの違いによって発現確率が変わらないというふうに考えた図ですが、下図のように、メジャー、マイナーで変わるかもしれません。感覚的には下図のような感じもしますね(未検証です)
閑話休題(オーブについて)
アスペクトのオーブについて議論を始めると、たいてい喧嘩になります(笑)
考え方として以下のとおりですね。
- 動きが早い天体は広めにとり、遅い天体は狭めにとる
- メジャーアスペクトは広めにとり、マイナーアスペクトは狭めにとる
以上を踏まえると、月とのアスペクトが一番オーブを広く取っていいことになります。逆に木星より遠い天体(ドラゴンヘッドを含む)同士の場合は狭くするほうがいいわけですね。でも、そこまで個別に設定できるホロスコープ作成ソフトは少ないです。
ホロスコープを作るソフトで何処まで細かく設定できるかという問題のほうが大きいかもしれません。
まとめ
今回はアスペクトについて深掘りしてみました。アスペクトはハードかソフトかも大事ですが、いちばん大切なのは、アスペクトがあるということは、その天体同士が関係を持っているという点です。その関係の持ち方がアスペクトの種類になります。
天体を擬人化すればわかりやすいのではないでしょうか。
例えばあなたの太陽が土星とアスペクトを取っていれば、厳格な家族(父親)や指導者(先生や師匠や上司)、頑固な人、慎重な人、器用じゃない人との関わりがあると見ることができます。
ハードアスペクトならその人から強いプレッシャーを受けますし、ソフトアスペクトならあなたの成長に欠かせないマナーや礼儀をきちんと教えてくれるかもしれませんね。