こんにちは。ホロです。
今回は「パーソナリティ障害を占星術で考えてみる」の5回目です。
今回で最後になりますが土星編になります。
土星は天体にプレッシャーを与える
ネイタルのチャートで土星が個人天体とハードなアスペクトを持つ場合も、トランジットの場合もですが、土星とハードなアスペクトを取ると相手の天体にプレッシャーを与えます。ストレスを与えると考えてもいいと思います。プレッシャーやストレスは、ある程度あったほうがいいのですが、その人にとって重すぎるといろんなところに歪みが出てきます。
特に社会とうまく関われなかったり、人間関係を構築できないため、家族とうまくいかない、職場に馴染めないなど社会から孤立してしまいます。
太陽や月がプレッシャーを受けると…
太陽や月が土星からプレッシャーを受けると、いつも土星のような人(一般的には厳しい親や上司)に見られている感じになり、ミスをしてはいけない、間違えてはダメ、完璧でないと、頑張って当然!、目標を達成できないと怒られるという強迫観念がつきまといます。無責任な人間に見られていないかビクビクしており、一度始めたことを止められず苦しみます。ストイックすぎて、周りから見ると拷問のように自分を際限なく追い込んでしまいます。
→強迫性パーソナリティ障害の傾向
また、生活にうるおいがなくなるのも特徴です。節約しすぎ、質素倹約を美徳、贅沢は敵といった傾向になります。ですので、どうしても人付き合いが悪くなり、水星とのアスペクトと複合的に作用すると、特にその傾向になりやすいと思います。
→シゾイドパーソナリティ障害の傾向
さらに、小さい頃から「◯◯しちゃだめ」と否定的に言われ続けられると、臆病で悲観的な性格になりがちです。行動することがリスク、チャレンジはリスク、失敗したくない、傷つきたくないといった傾向になり、嫌われるくらいなら1人がいいとなりがちです。
→回避性パーソナリティ障害の傾向
水星がプレッシャーを受けると…
水星が土星からプレッシャーを受けると、コミュニケーションに問題が出ます。人間関係は不要、家族や対人関係に興味がなくなるなど、社会との関わりを持とうとせず、世捨て人のような雰囲気になります。なんか印象は気持ち悪いですが、義務感や責任感が強いため人に迷惑をかけるようなことはしません。社会的に迷惑をかけないので人畜無害の仙人タイプです。
→シゾイドパーソナリティ障害の傾向
一方、考え方の面では思い込みがひどく、どうせ自分はダメという悲観的な思い込みしかありません。傷つくことを極端に恐れるため、何をするにも失敗を恐れて一歩踏む出すことができません。
ですので、行動する前にやめてしまう、最後の最後でドタキャンする、責任が出てくると逃げてしまうといった行動になってしまいます。
→回避性パーソナリティ障害の傾向
金星がプレッシャーを受けると…
金星が土星からプレッシャーを受けると、質素で禁欲的になり、贅沢どころか通常の楽しみさえ悪いこととなり、恋愛やレジャーに無関心、酒も飲まなかったり、美味しいものも食べない、当然性欲も抑え込んでしまいます。煩悩を捨てて精神世界で生きてる感じです。
→シゾイドパーソナリティ障害の傾向
まとめ
まとめて図にしてみました。
土星は現実の世界での常識やルール、人間関係など、この世の中で生活する上で必要な基本的な考えや行動規範を管理します。この基盤が脆弱だと、社会生活を営むことが苦痛になり、遁世的な生活に逃避したり、適応できずに苦しんでしまいがちになります。
彼らの居場所をちゃんと作ってあげることが大切だと思います。
さて、5回にわたってパーソナリティ障害を占星術を切り口にして考えてみました。
第1回でも書きましたが、「ちょっとこの人パーソナリティ障害じゃない?」って思う人でもそれが性格の範囲内であることがほとんどです。そして10種類あるパーソナリティ障害の傾向を誰でも複数持っています。
それらを自覚できれば一番いいのですが、大抵の人は自分自身では気が付きません。気がつくためには客観的に見れる第三者の目が必要です。その助けになるのがカウンセリングだったり占いだったりするのではとホロは思っています。
今回は土星の受ける影響を考えてみましたが、土星とハードなアスペクトを持っていればこういった傾向になりやすくなるということであって、決して皆パーソナリティ障害になるというわけではありません。他のアスペクトも含めての総合的な判断になりますし、パーソナリティ障害かどうかは医師が判断することです。