ホロの西洋占星術&カウンセリング

西洋占星術を使ったカウンセリング/ホロスコープ/ルーン/心理カウンセリング/認知行動療法

元気な海王星が世界にどんな影響をもたらすのか?

こんにちはホロです。

春分も過ぎて春めいてきましたね、東京は桜が満開です。家の近くのカラスが朝からカア~カア~叫んでます!

気持ちが上がってくるのは春だからでしょうか?海王星と木星の合のせいでしょうか?

4月に入ると海王星と木星が完全合になります。実は、2012年に海王星が魚座に入ってから、外天体(木星より遠い星)で発生する初めての合(同じ位置に来る状態)になるのです。

そして、2025年に牡羊座に行くまで、もう他の外天体と魚座で合になることはありません。魚座に来た最初で最後のお客さん、それが木星です。

海王星は魚座の守護星です。魚座はいわば自分のお家。そこに今回来た木星も伝統的占星術(海王星が発見される前まで)では魚座の守護星でした。今この2天体が自分のおうちで「こんにちは!」するのですから盛り上がりますよね~

ということで、今回は海王星について少し深堀りしてみたいと思います。

海王星

海王星はどんな星?

海王星は冥王星の次に遠い天体です。一時期は冥王星より遠い時もありました。1周するのに165年もかかります。

占星術的に海王星がどういう天体なのかをわかりやすく説明するために、各天体を擬人化して考えて見ます。

もしも各天体に次の質問をしたらどう答えるでしょうか?

「AとBから1つ選択するとしたらどちらを選択しますか?」

木星さん「どっちも選んじゃえば良いんじゃない?減るもんじゃないし…」

土星さん「ルールはどうなってますか?ルールに基づいて選択すべきです」

天王星さん「どっちも選ばないよ。選ぶかどうかは私の自由さ」

冥王星さん「Aだな。B案が存在している事自体ありえない。消去する」

そして今回主役の海王星さんはおそらくこう答えます。

「え~わかんない。選ばないとだめですか?」

いいイメージもあるけど…

たとえ話で説明したように、海王星さん、主張がありませんしソフトなイメージを受けますので、あまり害ががないように見えがちです。でも、注意しないと大変厄介な天体です。

一番注意しなくてはいけない海王星の影響は、「影響を受けていることに気が付かないこと」です。他の天体は影響している感を感じやすいのですが、海王星だけは気配を消すのが得意です。いつの間にか背後にいたり、気配を感じない人っていますよね。ドキッとするでしょう。そこまで来ないとわからないのです。

これはホロの持論ですが、癌って海王星らしいと思っています。いつのまにか体を蝕み、気がついた時にはリンパにまで侵食し手遅れ…海王星のイメージとしてわかりやすいなと思います。

そしてもう1つの特徴は、「全てを曖昧な方向に持っていく、連れて行くこと」です。

海王星に他人との境界線とか、ルールによる線引とか、誰のものか、とかないのです。すべてがみんなのものでもあり、自分のものでもある、正しいとか悪いとか2極論などありません。

もちろん国境とかもありません。世界は1つです。海らしいですね!海の上に線を引いても意味ないんでしょうね。

基本的にトランスサタニアン(天王星、海王星、冥王星)と他天体の合は良い方には出ません。トライン(120度)やセキスタイル(60度)のみいい面が出ると思います。土星や木星の場合はいい面も出るんですけどねえ…

曖昧な世界がもたらす危険とは?

こんな海王星に会いに来た木星さん。木星は拡大と発展の星ですので、海王星と肩を組んで、海王星の世界観を加速させます。

境界線が曖昧な世界。精神世界ではまあ許されても、現実世界ではありえません。隣の家やマンションの隣の部屋の人が自由にあなたの部屋に入ってきます。あなたの車もお金もみんなとシェアです。もちろんあなたの下着も衣服もシェアです。

木星が魚座に入ったのが、2021年12月後半。皆の気もちが1つになったり、思いやりの気持ちで世界が平和になるでしょう、なんてお花畑のような事を言っている人もいました。今回は海王星がいるのでそうは行きません。

すでにワリエア選手のドーピング疑惑、ロシアによるウクライナ侵攻のような、境界などどうでもいい的な出来事が起こっています。海王星のせいとは言いませんが、海王星らしい出来事だと思います。上記のどちらの出来事も、今後おそらく白黒つくような状況にはならないでしょう。

そして今後もしばらくは、こういった出来事が続くのではと思っています。

究極はボーダレスで中立な世界かも?

でも、海王星がうまく力を発揮すれば、例えば、世界の民族が1つになるような理想郷も夢ではありません。その1例がオリンピック精神です。そして障害者も健常者もお互いを認めあって助け合う世界、LGBTや人種差別のない世界、すべての宗教がお互いの居場所を認める世界、そんな世界が何百年後には来るかもしれません。

個人間の人間関係では、海王星が強すぎると相手に共感しすぎたり、寄り添いすぎて苦しくなるでしょうし、相手に頼りすぎたり、無意識的に相手のプライベートを侵害してしまうこともあるでしょう。海王星は自分でなかなか意識できない分、他人からの目線が大事になります。

他人からの目線という意味では、癌検診も重要です。自分で判断せず、きちんと定期的に診断することで海王星的なものは発見可能となります。

あなたの距離感、大丈夫ですか?

もしかしてあなた、海王星に乗っ取られていますよ…

そうならないためにも、現実を直視する目、事実ベースで考える力、土星が効いてる友人の意見を大切にするのもありですね!