こんにちは。ホロです。
占いをやってると、よく「シンクロニシティ」という言葉が登場します。
特にタロットやルーン、周易や断易といった卜術では、この考えが占いの基本的な考え方になっています。
今回はシンクロニシティについて、ホロなりの解釈を書きたいと思います。
偶然に意味はあるのか?
タロットもルーンもいくつかのカードや石から無作為に何枚(何個)か引いて占いを行います。これを単純に考えると、数学の確率になります。
例えば、タロットだとダイアルカナ22枚の中から1枚引いたときに「愚者」が出る確率は1/22になります。
同じことを数多くやれば確かに1/22の確率で出現するでしょう。
では「今回はなぜ愚者が出た」のでしょうか?
別に1/22の確率で「死神」が出ても良かったはずです。
初詣で引くおみくじも同じです。なぜそれが出たのでしょうか?
答えは見つからない
ホロはこの答えを持っていません。
「単に偶然愚者が出ただけ」と考える人もいるでしょう。
ポイントは、この出来事に意味があると考えるか、偶然なので意味がないと考えるかです。
「偶然には意味がない」と考える方には、この先の話は無意味です。
人はみな偶然精子と卵子が出会って、偶然受精して、偶然性別が決まって、あなたも偶然存在しているだけなのですから。たぶん。
シンクロニシティは偶然に意味があると考えたときの1つの考え
意味があると考えた場合は、非論理的な世界に入ってしまいます。
シンクロニシティは、Wikiによると
ユング(心理学者)が提唱した概念で、「意味のある偶然の一致」を指し、日本語では「共時性」「同時性」「同時発生」と訳される。例えば、虫の知らせのようなもので因果関係がない2つの事象が、類似性と近接性を持つこと。
と説明されています。
つまり、タロットで愚者が出た「出来事」は、何らかの虫の知らせのようなものを知らせるために現れた、因果関係がない出来事ということです。
虫の知らせのようなものは、人の潜在意識、無意識の中にある何かが呼び起こされたものです。
つまりシンクロニシティは、人の潜在意識の中にある何かと共時したものが別の形で顕在化することだと考えられます。
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シンクロニシティ(共時性)はその人の主観
因果関係がない2つの出来事がシンクロした状態だと認識するのはその人の主観になります。
例えば、タロットで「吊るされた男」がでました。
占い師がこう質問します。
「あなたは今何かに縛られていますね?」
ここで、
「何か縛られていることがあるだろうか?」
と考え、心当たり(シンクロニシティ)を探すのか、
「??そんなンあったっけ?」
と探さないかはその人の主観になります。
概してなんでもシンクロだとして紐付けてしまう人もいます。結びつけることで自分なりに納得したい、不安を解消したいって思う気持ちが強いせいかもしれませんね。
でも、
「あなたは今なにかに縛られていますね?」
と言われて、
「あ!」っとすぐ思うことがあったとしたら、それはシンクロシニティなのだと思います。
まとめ
タロットでなぜそのカードは出てくるのか?は、シンクロニシティの考えが元になっています。
それは偶然出たのだけれど、その偶然には意味があります。
あなたの中にある潜在意識の何かを、別の形で表したものなのです。
初詣でおみくじを引くときは、シンクロニシティを考えてみると良いかと思います。