ホロの西洋占星術&カウンセリング

西洋占星術を使ったカウンセリング/ホロスコープ/ルーン/心理カウンセリング/認知行動療法

占い師が知っておきたい心理学

こんにちは。ホロです。

今日は占いそのものについて考えてみたいと思います。

占いはなぜ当たるのですか?」という本があります。

※ホロは読んでません(すみません)

占いって何をもって「当たった!」と判断するのでしょうか?

第三者から見て言えることは、おそらく占ってもらった人が「当たった」と思うのか?「当たらなかった」と思うのか?それだけですよね。

占いは「当たるも八卦当たらぬも八卦」です。的中率みたいなものを売りにしているのはホロはちょっと違和感があります。もし当たるのなら、その占い師は例えば競馬や株で大金持ちになっているはずです。もしいたとしたら、わざわざ占いで稼ぐ必要はありませんので占い師にはなっていないでしょう。占い師をしているなら世のため人のために無償でしているかもしれません。

話がそれましたが、結局当たる当たらないは主観的な話なので、実はどうでもいいのですが、「当たった!」と思いやすい人(思い込んでしまいやすい人)には傾向があります。

占い師は人の気持ちを扱う仕事である以上、このような心理学の知識は重要だと思いますので、今回代表的な考えや法則についてピックアップしてみたいと思います。

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ステレオタイプ

ステレオタイプとは、特定のカテゴリーの人々に関する過度に一般化された信念のことである。その種類は様々で、例えば、そのグループの性格、好み、外見、能力に関するものなどがある。(ウィキより)

手っ取り早く言うと、「Aさんは血液型がB型だから〇〇だよね」とか「埼玉出身の人は〇〇だよね」みたいな類型でその人個人の資質、性格、考え、行動をくくってしまうことです。

私達は案外その人自身ときちんと向き合わないで、年齢、世代、性別、第一印象、身なり、学歴、出身地などなどで勝手にその人を判断しているのですね。仕方ないことです。相手のことなど基本わからないのですから、型にはめ、相手がそういう人だと自分を納得させることによって自分の不安をなくしているのです。自己防衛本能の1つですね。

占いに限らず世の中の多くのことは、いろいろな体系化がされています。クレッチマーの分類も性格分析なので似たようなものです。他にも男はこう、女はこう、猫好きはこう…

占い師も「○○座のあなたはこういう性格ですね」と言うのではなく「○○座の方はこういう性格の傾向があるのですが、いかがですか?」というコミュニケーションが大切だと思います。

バーナム効果

バーナム効果とは、星座占いなど個人の性格を診断するかのような準備行動が伴うことで、誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分、もしくは自分が属する特定の特徴をもつ集団だけに当てはまる性格だと捉えてしまう心理学の現象(ウィキより)

例えば

「あなたは牡羊座なのでこういう性格なのです」

と言われると、別に牡羊座の人だけの特徴ではないのに、自分もそうなんだと思ってしまう心理現象のことです。誰でも多かれ少なかれ持っていますが、多く持っているほど「当たってる!」という感覚になります。

前提として、占いについて少なくとも信じていることが必要です。ま、占いに来ているのに占いを信じてない人はほとんどいないので、

「ほんとかな?」と思う前に

「そうなんだ!」と思ってしまいますよね。

もし当てはまらなくても、「あれ?当てはまんないけど、それはそれで珍しいかも?」という感じで、占いそのものを否定するには至りません。

確証バイアス

確証バイアスとは、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと(ウィキより)

占いの現場で言うと、例えばタロットの現状の位置に愚者が出たとして、

「あなたは最近、ふらっとどこかに行かれましたよね?」

と占い師にたずねられた時、聞かれた側が、それに当てはまることを(なんとか)探し出そうとする心理現象です。これも多かれ少なかれ誰でも持っているものです。

これが多いほど、広く当てはめようとするほど「当たってる!」という感覚になります。

本当にピンとくることもあるかもしれませんが、聞かれたことが抽象的であればあるほど、また、聞かれた側がそれを探そうとすればするほど、何らかの当てはまりそうな状況は存在するので、当たってるかのように感じます。

でも、それは占い師がその状況を引き出したとも言えます。これは占いやカウンセリング現場では重要な事です。本人が気づいていないことを気づかせることができるからです。問題解決につながるヒントになるかもしれないのです。

錯誤相関

錯誤相関とは、相関がないデータ(出来事)に相関があると思い込んでしまう現象(ウィキより)

これは確証バイアスの仲間です。例えたほうがわかりやすいですね。迷信に近いことです。

「このツボを買うと幸せになる」

「海岸に深海魚が打ちあがると大地震が来る」

「牡羊座は短気」

「彼女は雨女」

挙げればきりがありません…

人はこういった事が関係があるとなんとなく思ってしまうのです。占いもそういった心理が関係していることは確かですね。

前後即因果の誤謬(ごびゅう)

前後即因果の誤謬とは、ある事象が別の事象の後に起きたことを捉えて、前の事象が原因となって後の事象が起きたと判断する誤謬(因果の誤謬)である(ウィキより)

これは錯誤相関の一種です。

あることが起こった時、その原因が別の前に起こった現象が原因だ!と結びつけて考えてしまうことです。

最近のホットな例では

「Aさんが亡くなったのはワクチン接種をしたからだ」

っていうパターンですね。

Aさんはワクチン接種の有無に関わらず亡くなったのに、ワクチンのせいだと信じてしまう、そういった判断をしてしまう事象です。自分の願望を満たすために関係のない事象を結びつけてしまうのです。

まとめ

ほかにもいろいろあるのですが、代表的なものを紹介してみました。

このような心理現象は誰にでもあてはまります。ホロもたくさんあります。

因果関係のないものを関係があると容易に結びつけすぎる人、特に確証バイアスの傾向が高い方は占い現場にはたくさんいるように感じます。

「あの占い師さんよく当たるらしいよ」

占いは当てモノかもしれません。

当たったと思ってもらえることは大事なことですが、ホロはこういった心理現象を知ったうえで、うまく使いながら(悪用しないで)相手に寄り添って、よく話を聞いてあげて、背中を押してあげられるようになりたいと思っています。

 

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