ホロの西洋占星術&カウンセリング

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タロットの数札2について考えてみる

こんにちは。ホロです。

今日はタロットカードの数札の中の「2」について考えてみたいと思います。なんでかというと、2つのものや事柄、考え方ってどんな状況でもある基本的な関係や状況です。

例えば、あなたと私、親と子供、男性と女性、上司と部下などなど。

タロットの数札2は、こういった2つの事柄の状況を表したものです。2つの関係のパターンについて考えてみることで、カードの意味が深まれば幸いです。

 

2つの事柄の状況は大きく4つあります。

1.共通点が多い場合

1つ目は、2つの事柄の共通点が多い場合です。集合で言うと、ベン図のA∩Bの部分が多い(広い)状況ですね。こういう場合は2つの状況を容易にくっつけることができます。そうです。カップの2のカードがそれにあたります。

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ベン図の共通部分

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カップ2

2つ目以降は、逆に2つの事柄の共通点がほとんどなく対立している場合です。この状況では2つの事柄の優劣・優先順位がついている場合と、同じぐらいの場合で分けられます。

2.優先順位がつく場合

2つの事柄の優先順位がつく場合は、上下関係が生まれ安定します。水と油を混ぜた場合、しばらくすると油が上、水が下になって安定します。この状況を表しているのがワンドの2です。ワンドの2は棒が2本あるにもかかわらず1本しか持ってません。もう1本を捨てて(優先順位を下げて)必要な方を選んだ状況です。

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ワンド2

あるいは、一方がもう一方を包含した状態です。集合で言えばA⊂Bになっている、AがBの管理下、支配下におかれた状況です。

一見不平等にも見えますが、2つの事柄は上下関係をつけたほうが安定する場合も多いです。例えば労使の関係や先輩後輩の関係などが典型的です。私は前、あなたは後ろ、みたいにそれぞれに役割を持たせることで組織や人間関係が安定します。

※公平で平等な世界ってラジカルで案外争いが絶えない世界かもしれませんよね!

3.上下関係がつかない場合(均衡)

2つの対立関係がいい勝負の場合は、均衡しているか不均衡なのかで分かれます。20世紀の米ソの対立のような状況だとどちらも下手に動けないため硬直状態となり、一見静かな状況ですが緊張感のある均衡状態になります。この状況がソードの2ですね。

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ソード2

この場合、均衡が崩れる(逆位置になる)と、一気に状況が動き出します。例えて言うなら、お笑いタレント「ゆーとぴあ」さんがやっていたゴムパッチン芸です(知らないか…)2人が口にゴムを挟んで距離をだんだん離して行って、伸びきったところでどっちかがゴムを離す。ま、どうなるかわかりますよね!

4.上下関係がつかない場合(不均衡)

最後は、いい勝負なのでシーソーゲームになっている状況です。ある時はAが優勢だけど、すぐにBが優勢になっての繰り返し。そうです、これがペンタクルの2です。

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ペンタクル2

ソードの2との違いは、常に動いていることでバランスを保っている点です。この状況は緊張感はあまりありませんが、その時その時で柔軟に対応しないとひっくりかえってしまいます。

それぞれの状況で対処方法は異なる

2つの状況について4つに分類してみました。それぞれがカードに対応していて面白いですよね。で、状況が違うということは対処方法が違うということになります。そうです、アドバイスカードとして出た場合のアドバイスが異なります

1.の場合は共通点をお互い認識して1つにまとまれば、協力すればいいですよね。

2.の場合はそれぞれの役割分担を明確にして、上に立ってまとめていけばいい関係になります

3.は下手に動くと危ないですので、動かない、判断しない、現状維持になります。

4.は変化に柔軟に対応することが大切です。意地になったり慣習にとらわれず、その場その場での臨機応変さがポイントですね。

全く別の解決方法もある

その他にも解決方法はあります。それは「3」のカードを見てみてください。2の状況を3にすれば解決できるのです。

つまり第三者や2つ以外の事柄を加えることです。

2人との関係にもう1人加えること=誰かに相談するとか、折衷案を考えるとか、全く違った視点を取り入れるなどの解決策です。

2ってバランスのとりにくい状況です。自転車より3輪車のほうが安定してるでしょう?2にプラスアルファすることで案外解決してしまうのです。

余談:2択マジックに気をつけよう

悪徳商法の手口にどちらかの選択を選ぶように追い込むやり方があります。例えば、「ツボを買わないと不幸なことがおきます」みたいな例がわかりやすいですね。売りつける方は「買うか」「買わないか」の2択を迫ってきます。そして「買わないとあなたに不幸が起こる」と脅します。

このケースでは、2つの選択しかないように思い込ませていますが、実は他にもいろんな選択はあるはずなのです。その選択を見えないように錯覚させられてしまうわけですね。別に壺を買ったら不幸がなくなるわけじゃないですよね。

なので、もし、仕事や人間関係で2択を迫られたら、どちらも選択する案やどちらも選択しない案、第三の案もあるって思ってください。必ずしも提示された案から選択しなくてもいいのです。

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