こんにちは、ホロです。
今回も西洋占星術を知っている皆さん向けになります。
ネイタルの天体にトランジットの天体がアスペクトをなす場合、どのようにイメージすればいいのでしょう?
今回は、例として火星を擬人化して説明してみましたのでイメージを掴んでいただければと思います。火星は「行動」を表わす天体で、行動は「目に見える」ためわかりやすいかなと思い題材としています。応用すれば、「気持ち」や「考え方」を表わす月や水星にも対応できますよ。
今回トランジットの「火星」を北斗の拳のキャラクター、ネイタルの「太陽」を自分に見立てて、どんなイメージになるのかと、その時期の対処方法について考えてみたいと思います。「火星」を擬人化するためにご登場いただくのは、北斗の拳のサウザー様、山のフドウ様、雲のジュウザ様です。
サウザー様は活動宮にある火星のイメージ
フドウ様は不動宮にある火星のイメージ
ジュウザ様は柔軟宮にある火星のイメージ
になります。
オポジションの場合
トランジットの火星がオポジションの位置にある場合を詳しく考えてみます。自分の真正面に火星がいる状況です。
ここで1人しか通れないような狭い道を歩いていたら、向こうから誰かが歩いてきた状況をイメージしてみてください。
①自分が活動宮(牡羊、蟹、天秤、山羊)の場合、真正面にいる火星も活動宮になりますので、向こうから歩いてくるのは「サウザー様」になります。
サウザーは止まってくれません。前に進むのみです。で、あなたも活動宮なので止まりません。つまり、見えているのにも関わらず正面衝突してしまうのです。見えているのにぶつかるってことは、よければ避けられるということです。
②自分が不動宮(牡牛、獅子、蠍、水瓶)の場合、真正面にいる火星も不動宮になりますので、向こうから歩いてくるのは「フドウ様」になります。
フドウは止まって動きません。相手が避けるのを待っています。自分も不動宮なので動きません。しばらくにらみ合いが続きます。この場合の対処策は気をつけて避けて進むことです。
③自分が柔軟宮(双子、乙女、射手、魚)の場合、真正面にいる火星も柔軟宮になりますので、向こうから歩いてくるのは「ジュウザ様」になります。
ジュウザは動きが読めません。自分もぶつかりそうになったらよければいいと考えているので、お見合いになります。2~3回お見合いして、「どーもー」って軽く挨拶してすれ違います。お見合いしないためには、自分の避ける方向をちゃんと伝えてあげることです。
オポジションの時期は、課題や対処すべき人物が正面に見えている状況です。なのでぶつからないように事前に対処ができます。きちんと対処すれば大きなトラブルにはなりませんが、何も考えず自分のいつもの行動を取ると事故の元となります。対処は正面から向き合うことも重要ですが、避ける、スルーする、逃げると言った対処も有効になります。
例えばトランジットの月がオポジの場合は、気持がぶつかり合うと考えればいいですし、水星がオポであれば、考え方がぶつかる、と言うように応用していけば良いと思います。
スクエアの場合
※スクエア以降は自分が活動宮の場合で説明します。
スクエアは90度の位置なので、そこにいるのは同じ活動宮のサウザーです。90度だと、顔をそちらに向けないとそこにサウザーがいることに気が付きません。
車を運転していて、信号のない見通しの悪い交差点通過する状況をイメージしてください。よーく注意していないと横から来ていることに気づかず、出会い頭の衝突になります。なかなか避けられない角度になります。
スクエアの角度の時期は十分な注意、用心が必要な時期です。十分に注意しても回避できない場合もありますので、そうなった場合の対処方法を事前に考えておくことが重要です。
トラインの場合
トラインは120度の位置です。この角度にいるのは、自分が活動宮ならフドウかジュウザです。
自分とは違う性質なのでぶつかり合いません。さらに自分も相手が見えていますし、相手も自分が見えています。相対立する180度でもないし、出会い頭の90度でもありません。ですので安全です。逆に声をかけると「頑張れよ」っと応援してくれるかもしれませんし、助けてくれと言えば「任せておけ!」と手伝ってくれるかも?
セキスタイルの場合
セキスタイルは60度の位置。この角度にいるのは、自分が活動宮ならサウザーではありません。フドウかジュウザです。
60度は意識して顔を向けないと存在に気づきません。さらにベクトルは同じ方向を向いているのでお互い並んで歩くこともできますね。つまりセキスタイルでは、周りにいることに気付ければフドウやジュウザを味方にできるということです。周りをよく見渡すと、解決策や支援者がいるかもしれない時期です。
コンジャンクションの位置にある場合
最後は0度の場合です。これが実は厄介で、自分自身意識しないうちにその星の影響を受けている、操られている可能性があるということです。今回の例だと、自分自身がサウザーになっているかも?それに気づいていないかも?という状況になります。
オポジションやトラインは、西洋占星術をやっていなくても自分自身でなんとなく意識することができます。見えてますからね。でも、スクエア、セキスタイル、コンジャンクションはなかなか自分で気がつくことは難しいでしょう。
なんとなくついてないな…とか、タイミング悪いな…とか気がつくかもしれませんが。
しかし、西洋占星術をやっていれば、あ、今サウザーに操られているぞ!(0度)とか、近くにジュウザがいるかもしれないので相談してみようかな?(60度)、突然街でサウザーに絡まれるかもしれないから注意しないと!(90度)とかヒントとして活かすことができます。
占星術師はこれを「星を使う」という表現をしたりします。
占いは当て物ではありますが、時期によって「攻めたり守ったりするための人生のツアーガイド」でもあるのです。
蛇足:擬人化の例
例えば木星は「応援してくれる人」、土星は「厳しい上司」、天王星は「タロットの愚者」、海王星は「占い師」、冥王星は「マフィアのボス」あたりをイメージするといいかもしれません。神話に詳しければ、水星は「ヘルメス」、金星は「イシュタル」っていうのもありでしょうか?自分でイメージしやすい人がいいですね!